エンジニアに転職したいと考えている方が気になるのは、
といった不安ではないでしょうか?
特に、エンジニアとして働き始めたときに、
どんな苦労や困ることがあるのか知りたいという声はよく耳にします。
私自身、文系出身の元消防士で、完全に知識ゼロからエンジニアに転職しました。
実際に働き始めて、どんな苦悩や苦労があったのか、
そしてどうやって乗り越えてきたのかをお伝えしていきます。
未経験エンジニアがぶつかる苦悩とは?

未経験からエンジニアになると、技術的な知識やスキルだけでなく、さまざまな「壁」にぶつかります。
特に、WebやITの基礎知識が不足していると、想像以上に苦労することがあります。
例えば、プロジェクトに参加した際に、「開発環境がよく分からない」という状況に陥ったことがあります。
エンジニアとしてプロジェクトに入ると、通常、開発環境があらかじめ用意されています。その環境で作業を始めるために、基礎的なITスキルや知識が必要です。
しかし、未経験の場合、この基礎知識が不十分だと、簡単な設定にも時間がかかってしまうのです。
開発環境の準備で困った経験

私が実際に苦労した例を紹介します。
あるプロジェクトで「AWS」というサーバーを使って開発するために、環境を構築する必要がありました。
具体的には「公開鍵と秘密鍵」を使った設定が必要でした。
これは、サーバーに安全に接続するための「鍵」のようなものです。
これらはペアで使われていて、サーバー側に公開鍵を渡すことで、自分が正しい人間であると証明し、安全にサーバーに接続できるようになります。
実際に先輩から「公開鍵と秘密鍵を用意して、接続できるように設定してほしい」と言われたとき、他のメンバーはスムーズに設定を完了していきました。
しかし、私は「公開鍵?秘密鍵?」と全く意味が分からず、作業に何時間もかかってしまいました。
公開鍵と秘密鍵の仕組みを理解していれば、本来は数分で終わる作業だったのですが、当時は基本的なIT知識が不足していたため、調べながら進めざるを得ませんでした。
特に、未経験者にとってはこのような「基本的な知識」がないことで大きく時間をロスすることがあります。
IT基礎知識が大切な理由

プログラミングの知識だけでは、エンジニアとして十分ではありません。
エンジニアとして働くためには、WebやITの基礎知識を持っていることが大前提です。
プログラミングのスキルがあっても、それを生かすための基礎がなければ、簡単な作業ですら進めることができません。
たとえば、数学の問題を解く際に、九九がわからなければどんなに難しい方程式も解けないのと同じです。
エンジニアとして求められる「当然の知識」をしっかり押さえておくことが、
仕事をスムーズに進める鍵になります。
対策として何を学べばいいのか?

未経験からエンジニアを目指す方には、プログラミングだけでなく、ITの基礎知識も学ぶことを強くおすすめします。
例えば、「基本情報技術者試験」などの資格の勉強をすることで、ITの基礎を幅広く学ぶことができます。
この資格を取る必要はありませんが、その内容を一通り確認するだけでも大きな助けになるでしょう。
また、Webの仕組みやサーバーについての本を読むことも有効です。
私のおすすめの本は、「Webを支える技術」という書籍です。
この本を通じて、Webの基礎知識をざっくりと理解することができます。
まとめ

未経験からエンジニアを目指すことは、簡単ではありません。
特に、基礎的なIT知識が不足していると、想像以上に苦労することがあります。
しかし、事前に基本的な知識を学んでおくことで、その苦労を大きく軽減することができます。
エンジニアとして成功するためには、プログラミングスキルだけでなく、基礎的なIT知識を持つことが非常に重要です。
今、エンジニアへの転職を考えている方は、ぜひ基礎知識の習得にも目を向けてみてください。
公開鍵:自由に他の人と共有できる鍵のこと。
秘密鍵:絶対に他の人に見せてはいけない鍵のこと。